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2)健康増進施設
海水や海草などを使って病気の治療や健康づくりを進める海洋療法を取り入れた健康増進施設を、積極的に整備すべきである。特に、高齢者、障害者、病中病後の人々に対する配慮を十分に考慮し計画すべきである。

 

《解説》
近年、タラソテラピー等の海水療法を取り入れた健康増進施設の要請が高まっている。利用目的はリハビリ、産後の体力回復等の治療・療養・美容・健康・リラックスに分類できる。
高齢化社会や今後の地域振興策を考慮するとき、マリーナやビーチ整備と一体的に計画することによって、訪客性や利用の多様性を確保及び演出効果を高めることが出来る。また、マリーナやビーチは本来的には健康増進施設でもあることから、より多機能的効果を発揮するタラソテラピー等の施設や健康増進施設を海岸近傍に設置することが望まれる。参考までに初島にある初島クラブ(ホテル)に整備されている海水療法施設を写真3−3−2に示す。一方、海岸4省庁が海水浴場などをもつ自治体に対し、海水療法施設、海浜公園の整備を後押しする「健康海岸づくり」の計画等もあり温水プールやシャワーなどの設置及び高齢者、障害者用の手すり付きの散策路の整備が定められている。

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写真3−3−2 海辺に整備されている海水療法施設

 

 

 

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